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羞(しゅう)明【まぶしがり症】
桜の季節も過ぎ、つつじが美しく咲く頃となりました。みなさまいかがお過ごしですか。さて、今回は「羞(しゅう)明」です。
羞明(しゅうめい)とは、光を受けたときに眼に強い刺激や痛みを感じる状態を言います。眼疾患の病名としても用いられ、まぶしがり症と呼ぶこともあります。病名としての羞明は、普通の太陽光や室内灯などでも痛みで目を開けられないほどのことを言い、刺激により涙が出ることもあります。羞明の原因は大きく3つにわけられます。
【眼疾患による羞明】
・角膜・虹彩・結膜などの炎症
・虹彩欠損
・白児眼
・視神経炎
・網膜剥離など
※治療による散瞳によっても羞明が起きます。
【神経疾患による羞明】
・くも膜下出血
・脳炎
・髄膜炎など
※全身的に自律神経が興奮状態にあるときにも羞明が起きます。
【その他の疾患による羞明】
・リボフラビン欠乏症
・片頭痛
・水銀中毒など
※インフルエンザなど一時的な感染症により羞明が起きることもあります。
羞明の原因となる疾患が治療可能な場合は、その治療により羞明も改善します。ただし先天性疾患や完治が難しい病気が原因となっているときには、強い光を避けるかサングラス・遮光眼鏡などを使用します。
痛みが強い場合には、表面麻酔の点眼液を使用して痛みを軽減させることもあります。二日酔いなど一時的な体調不良で羞明を起こすこともありますが、痛みによる強い吐き気や目が開けられないほどの痛みがある場合には急を要する疾患の可能性もあるので、すぐに病院を受診するようにしましょう。