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つわり
今回は、内科より産婦人科に関係の深い「つわり」についてです。
妊娠2~3ヶ月、ときにはもっと早朝から現れる症状で、程度の差はありますが、大多数の妊婦にみられるもので、この現象は正常なものとされています。しかし、このつわりの状態が高じて嘔吐はなはだしく、食事がとれないため栄養障害をきたす場合は妊娠悪阻と呼び治療が必要です。
つわりの症状としては1)食欲不振、2)流涎、3)悪心、4)嘔吐、5)嗜好の変化などがみられます。これらは特に早朝空腹時に現れるので、早朝嘔吐と呼ばれます。つわりの原因は明らかではありませんが、絨毛組織から排泄される中間代謝産物によると考えられています。
一般には胎盤が完成期に入る妊娠4ヶ月に入れば軽度になり、4ヶ月末にはほとんど消滅します。妊娠嘔吐の特殊療法はありませんが、つわりは原因的に考えるとその悪心、嘔吐などの症状によって妊婦が安静を保ち、不安定な妊娠初期の妊卵を保護するための自然の摂理ともいえます。