豆知識
睫毛乱生《さかまつげ》

まつ毛が目の内側を向いて生えることを「さかまつげ」と呼びますが、正確には「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」と言います。正常または細い、あるいは太く短い睫毛が不規則に生え、角膜を刺激して異物感を訴え、ときには外傷性バランスを起こすことがあります。

 

睫毛乱生ではまつ毛が眼球を向いて不規則に生えるため、まつ毛が角膜を刺激し異物感が表れます。まつ毛だけではなくまぶた自体が内側に向き、まつ毛が内側を向く場合には、「睫毛内反(しょうもうないはん)」と呼びます。

 

まつ毛と角膜の接触面が大きい・逆さまつ毛が多い場合には、傷となり感染の原因になることもあります。トラコーマ(眼の感染症の一つ)の末期に起こることが多く、外傷または眼瞼緑炎(細菌によるまぶたの炎症)でも起こります。

 

睫毛ピンセットで抜いても直ぐ生えるので、少ないときは電気分解、多いときは瞼縁を外に向けるホッツ手術やその他の手術を行います。正常または細い、あるいは太く短い睫毛が不規則に生え、角膜を刺激して異物感を訴え、ときには外傷性バランスを起こすことがあります。

 

その場合、睫毛乱生の治療は、逆さになっているまつ毛をピンセットなどを使って除去しましょう。