豆知識
刺鍼法《鍼療法、針療法》

東洋とくに中国に古くから発達した治療法の一つで、症候に応じて選ばれた特定の部位(経穴)に、特殊の鍼(針)を刺入する手技です。

 

秦・漢時代の医書「黄帝内経」の中の「素問」「霊枢」を原典とします。わが国には朝鮮半島を経て伝えられ、隋・唐と直後交渉のあった奈良・平安時代には、宮内省に針の医官制度がありましたが、鎌倉以後民間療法として発達し、わが国独自の方法が多数工夫されました。

 

明治7年医制改革により医学の主流から除外され、特殊な針灸師による民間療法となっていますが、東南アジア・フランス・ドイツでは日本の針療法に対する関心が高いです。中国でも積極的にこれを採り上げ、多くの研究所が設けられています。