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とりはだ 《鳥肌》
寒冷に際し肌に粟を生ずる状態をいいます。その生理的機序は毛根鞘を真皮乳頭につないでいる立毛筋の収縮によります。
これによって立毛も同時に起こり、毛の間にある空気(皮膚に接する)の移動が妨げられるから、皮膚からの熱の消失が減ずるので体温調節に役立ちます。立毛筋の収縮は通例交感神経の働きで起こり、それはさらに体温調節中枢からの神経性支配を受けます。
しかし、皮膚に加えられた寒冷によっても立毛筋は直接に刺激されて収縮します。立毛筋の収縮は皮脂腺の分泌をも促し、体表を皮脂でおおって体熱放散を防ぐともいわれます。寒冷刺激でなくても恐怖などの精神感動によっても、病的には悪寒、戦慄に伴って立毛、鳥肌が起こることがあります。
植物性官能の中枢よりの神経衝撃によるものであることはいうまでもありません。