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ヒアルロン酸
ヒアルロン酸とは、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸が交互に鎖状に結合した、酸性ムコ多糖の一種です。分子量が20~40万と大きく、水を多く保持する性質があります。
人間の体に元々存在している物質であり、硝子体・関節液・臍帯・漿膜内被腫などに多く存在します。自然の状態ではタンパクと結合してゲル状になっていると考えられており、関節内ではその性質から潤滑剤としての役割を果たしています。
また皮膚など結合組織にも、コンドロイチン硫酸と共に存在し、真皮に水分を多く与え潤いを保つ働きをしています。ほかにも細菌の侵入を防ぐなど人間が健康に活動する上で欠かせない物質ですが、ヒアルロニダーゼにより分解され、加齢と共に減少してしまいます。
化粧品やサプリメントにヒアルロン酸を含有している商品が存在するほか、関節痛において必要に応じて関節に注射を行い、ヒアルロン酸を補充することがあります。
ヒアルロン酸減少による関節痛は多くの中高年に起こる現象であり、ヒアルロン酸など関節液が減ることにより骨と骨がぶつかり、痛みが出るのが原因です。重症化するとヒアルロン酸注射では効果がなく手術が必要になることもあるため、膝の違和感や痛みが続く場合には早めに医師に相談するようにしましょう。