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腹 痛
腹痛は腹部臓器を支配する神経系により、体性痛、内臓痛、関連痛あるいは放散痛の3つに大別されます。体性神経は脊髄神経の末梢神経で腹膜・腸間膜・横隔膜などにその終末枝を分布しています。
内臓神経は腹部血管外壁・胃・十二指腸・小腸・結腸・胆嚢・膵臓などに分布する求心性知覚線維を含んでおり、それら管腔臓器の収縮、拡張、牽引などの刺激を伝達します。
体性痛・内臓痛はいずれも激痛の場合は局在性に乏しく腹部全体に広がるのですが、しいていえば、体性痛はより激しく、内臓痛は断続的で軽度のことが多くみられます。体性痛・内臓痛を起こす刺激が同一の高さの脊髄節領域へ反射して感ぜられるのが関連痛あるいは放散痛です。
腹痛は内臓疾患の最も重要な徴候であり、痛みの発生部位、性状、さらに誘因などベッドサイド的事項が診断の有力な手がかりを与えてくれるので、医師にとってはこれを正確に把握することが重要です。