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胃知覚《胃感覚》
正常状態の胃が満腹時に膨満感を起こしたり、空腹時には胃の収縮に伴って空腹感、ときには疼痛を起こすことは知られていますが、一般的にはきわめて漠然とした感覚です。
病的には痛覚や圧迫感を起こしうるが、やはり局在性がはっきりしません。この理由は内臓感覚を支配する大脳皮質領野の狭いこと、またこれに関係する求心性神経線維は末梢で広い範囲に枝分かれしてその支配範囲がきわめて広いことによります。
胃の知覚を伝える線維は迷走神経と内臓神経の中を通ります。受容器としては単純性分岐性終末と糸球体状終末の2種に区別されます。
いずれも主として内筋層に存在しますが、後者は粘膜下にも見られます。これの分布は胃体部では幽門部や噴門部よりも少ないといわれています。