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下 血
厳しい寒さがつづいていますが、みなさまいかがお過ごしですか。さて、今回は「下血」です。
血液が肛門から出る場合が下血です。潜血便と異なり、出血が肉眼的に判明するものです。下血は一般に黒色便、タール便として現れることが多いですが、潜血便のこともあり、この場合には腸出血あるいは血便と呼ばれています。
タール便は上部消化管、小腸、盲腸、上行結腸で、一時に 50~100 ml 以上の出血があるとき、血便は肛門、直腸、S状結腸、下行結腸の出血のときに現われます。
したがってタール便は胃十二指腸潰瘍、胃癌、胃炎、盲腸・結腸癌、肝硬変症、白血病など、血便は赤痢、急性大腸炎、潰瘍性大腸炎、直腸癌、痔核などの場合に多くみられます。