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O脚
内反膝とは両ひざが外側に彎曲する形態異常で、大腿骨と脛骨が内側に開く角を作り、その形がOに見えることから一般的にO脚と呼ばれます。逆にひざが内側に彎曲する場合は、X脚と呼びます。
日本人は生後すぐから3歳くらいまでは、生理的にO脚になっており、歩行と共に膝が外反することにより4~5歳ごろにはX脚となります。成長と共に外反が少し戻り、多くは7歳ごろには成人と同じ脚の形に落ち着きますが、いくつかの原因により成長してもO脚が改善しない場合があります。
乳幼児の生理的O脚以外の、病的O脚の主な原因には以下のものがあります。
•内分泌疾患(くる病)
•遺伝
•扁平足や外反母趾
•外傷・炎症後変形 など
日本人の8~9割がO脚であると言われており、日常生活に支障がなければ治療の必要はありません。O脚では下肢荷重線と呼ばれる大腿骨の上端と足関節の中心を結ぶ線が、正常な脚に比べて内側を通ります。
そのため体重が膝の内側にかかり、O脚が進行したり、関節の痛みが発生するため治療が必要になることもあります。O脚の治療・改善は、くる病など基礎疾患があればビタミンDの投与などで予防を行います。
基礎疾患がない場合には、歩き方の修正や装具による保存療法などを行い、重度なO脚に対しては手術が選択されることもあります。