豆知識
過呼吸《呼吸亢進》

血液成分は、種々の機構によって恒常に保持されている。

 

酸素不足、炭酸ガス(二酸化炭素)蓄積が起ころうとすれば呼吸運動の増強が起こり、換気の増加によってガス成分の変動を阻止する。

 

呼吸運動の増強においてまず呼吸の深さが増す。これが過呼吸で、次いで呼吸数が増す。これを頻呼吸Tachypnoeという。

 

この両者が単位時間の換気を決定する。呼吸運動が異常に激しくなれば過呼吸の程度を超え、呼吸困難Dyspnoeという。

 

これらはおもに血中炭酸ガス張力に依存する。その張力が異常に低下すれば無呼吸Apnoeとなる。正常の呼吸運動は正常呼吸Eupnoeという。