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老人性変化
老化とともに身体諸機能は変化し、その外見上も多くの変化を示します。老人性変化としては主としてこのような外観上の変化を意味することが多いのですが、脊柱の弯曲、身長の短縮など全身の計測上の変化、皮膚の弾力性の低下によるシワの増加、それに伴って起こる顔貌の変化は目立った変化です。
毛髪は白髪が多くなり男性では脱毛がしばしばみられます。皮膚には色素班が多くなり、血管の怒張も透見されることが多くなります。水晶体の変化としては白内障がみられ、歯牙は次第に脱落し、耳は聴力の低下が進行します。
機能的変化としては呼吸機能の変化、肺活量の低下と残気量の上昇を示します。一般に機能の予備能が低下して、平常の状態では支障なく働くが負荷に対する反応が十分でなく、また反応速度が遅く、また回復が遅れます。神経の反応速度、単純反応時間が遅くなることも老人性変化の特色です。老人性変化は一般に不可逆的であるとともに、個体差が強い場合が多いです。