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温度覚
温度角には温覚と冷覚とがあります。温冷を感ずるのは皮膚の全部と粘膜の一部(口腔、鼻腔、咽頭、結膜、肛門、尿道口など)であって体内は温度に無感覚です。温覚と冷覚は感覚受容器が別です。
それは皮膚の各点に温または令刺激を与えて感ずる点(温点または冷点)をしらべるとわかります。1㎠ 内の温点は、平均0 ~ 3個、冷点6 ~ 23個の割合です。結膜、角膜縁、陰茎亀頭には冷覚のみあって温覚はありません。
これらの温・冷点の刺激となるのはそれぞれ温度の上昇、または下降であって温度それ自身ではありません。温度覚は適応が著しく16 ~ 40℃の範囲では刺激がつづいても約3秒余りでほとんど感じなくなります。温・冷覚ともにその刺激が過大であると痛覚が起こります。痛点が刺激されるためです。