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交代制人格
同一の人が、何らかのきっかけにより、あたかも別の人間になったかのように振る舞うことを、解離性同一性障害と言います。以前は二重人格・多重人格障害と呼ばれていた症状と同じです。
そのうち、元の人格に戻った時に、別の人格のことを全く覚えていないことを、交代性人格と呼びます。交代性人格により、別の人格となっている間の記憶はありませんが、歩行・言語・着衣など、生活に必要な能力は失われません。
このような人格交代は数年に及ぶことがあり、3種類以上の人格の交代を示すこともあります。解離性同一性障害は、解離性障害という疾患の症状の1つであり、多くの場合に交代性人格以外にも複数の症状が表れます。
例えば解離性健忘という症状は、あるストレスを伴う出来事の前後の記憶を完全に失くしてしまうことです。解離性健忘など解離性障害の症状は、他人から理解されず「ウソをついている」と捉えられてしまうことが少なくありません。
解離性症状を理解されないことがストレスとなり、さらに人格を分裂させるなど、症状の悪化を招く可能性があります。解離性障害に有効な薬物はありませんが、適切なカウンセリング等を受けることにより、改善することがあります。
交代性人格は記憶を失うため、自分では全く気が付きません。症状に気が付いたら、周囲が早めに受診を促すことが必要です。