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抑うつ状態
健康な人でも、ストレスが多い時期や進学・就職などライフスタイルの変化があったときなどに、憂鬱(ゆううつ)な気分が続くことがあります。気分がスッキリしない、不安感が続くことを抑うつ気分と呼びますが、多くが数日で解消します。
気の置けない人との会話やカラオケ・好物を食べるなど、ストレス解消を図っても憂鬱な気分が解消せず、持続する場合を抑うつ状態と呼びます。
特に抑うつ状態がひどく、気分の落ち込みや集中力の低下・不安感が強く、症状が2週間を超える場合にはうつ病と診断されます。抑うつ状態・うつ病で見られる症状には、以下のようなものがあります。
•感情の抑うつ
•行為や思考の抑制
•決断力や自発性の低下
•身体的不調
•自殺企図・自殺念慮
抑うつ状態はうつ病の少し軽度なものと扱われる場合もありますが、うつ病とほとんど変わらないとして、治療対象となる場合も少なくありません。うつ病の原因ははっきりと明らかにはなっていませんが、ストレスがかかり続けるとなる人が増えます。
また、家族にうつ病がいる場合には本人もうつ病になりやすいなど、遺伝的な原因もあると言われています。てんかん・脳梗塞・認知症など脳の病気や、薬の副作用によっても、抑うつ状態になることがあります。
抑うつ状態に最初に気が付きやすい症状として、眠れない・朝起きられない・趣味や仕事に対してやる気が出ない・集中力の低下などがあります。自分を含め周囲が違和感に気が付いたら、うつ病になる前に専門医に相談しましょう。