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尿意急迫《尿しぶり》
立春を過ぎても、体の芯まで冷気がこたえるような毎日が続いています。みなさまいかがお過ごしですか。さて、今回は「尿意急迫」です。
「排尿したばかりなのに、またすぐにトイレに行きたくなる…」
このような現象を、尿意切迫もしくは尿しぶり(膀胱しぶり)と呼びます。なかでも頻尿とは実際に繰り返し排尿することを言いますが、尿意があるのに出ないというケースもあります。
膀胱炎や前立腺炎などの急性炎症時によく見られ、膀胱排尿筋の痙縮が原因とされています。膀胱や尿道の留意カテーテルなど機械的刺激や心身症による膀胱炎用症状によっても、強い尿意切迫感が起きることがあります。
急性炎症など原因がハッキリしている尿意切迫であれば、原因の治療や排除により尿意切迫も改善します。ただ過活動膀胱や前立腺肥大症など、男女ともに年齢を重ねることによって起きやすい疾患も、尿意切迫の原因となります。
急性炎症とは違い長く付き合う必要がある病気のため、医師や専門家の指導のもと尿をためるトレーニングを行ったり、食生活にも配慮する必要があります。尿意切迫感が強い場合、脳梗塞や脳出血・パーキンソン病など神経の病気が原因となっている場合などでは、抗コリン薬と呼ばれる膀胱の筋肉を緩める薬を使用します。
尿意切迫は長く続くと切迫性尿失禁に繋がるため、できるだけ早く原因と取り除くか治療を行うことが求められます。尿意切迫が気になる場合には放置せず、早めに病院を受診して原因を探ることが大切です。