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亀裂《ひび、あかぎれ、裂溝》
暑中お見舞い申し上げます。みなさまお元気でお過ごしですか。さて、今回は「亀裂」です。
亀裂とは地面や岩だけでなく、皮膚にも使われる言葉です。一般的にひび・あかぎれと呼ぶ状態のことを、亀裂と呼びます。強い傷みを伴うことも多い亀裂の、原因や対策を見てみましょう。
亀裂は、皮膚が線状やくさび状に割れる症状がよくあります。割れが皮膚表面(表皮)に留まることもありますが、表皮の下にある真皮さらに下の皮下組織にまで達し、出血が伴い強い痛みを感じることも。浅い割れを亀裂、深い割れを裂溝と区別して用いることもあります。
亀裂の症状は、主に手の甲やかかとに、割れや炎症が起きます。かかとの割れや指の関節部のように目に見えて割れる場合だけではなく、皮膚表面に粉をふいたり皮がめくれる場合も、目に見えない細かな亀裂が入っています。悪化すると亀裂から雑菌が入り、炎症の悪化や皮膚組織の壊死が起きることもあります。
亀裂は、主に皮膚の乾燥のために冬季間に多く見られる症状です。保湿不足や手に合わない洗剤の使用に加え、空気の乾燥や気温低下による皮脂分泌量低下も要因の一つとなります。また腎機能障害など、皮膚が乾燥しやすく亀裂が起きやすい疾患も存在します。
亀裂の対策としては、まずは第一に、皮膚を保湿することです。クリームを塗ったあとに手袋や靴下をはくなど、患部を保護するようにしましょう。亀裂が深い場合には病院で治療を受ける方が良い場合もあるため、症状が繰り返す場合や出血・痛みが強いときには早めに医師に相談することも大切です。
日ごろから食器を洗う際にゴム手袋などを使用するなど、刺激を与えないように工夫することも必要です。